まんが考~子供に「鬼滅の刃」を見せる?見せない?
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小さい子に「鬼滅の刃」を見せる?見せない?問題
「鬼滅の刃」のアニメや映画が大ヒットしましたね。
そんななか、何歳くらいから見せるべきか?見せないほうがの子供たちのためにもいいのでは?といった意見がでてきました。
「鬼滅の刃」のアニメの映像には、過激な戦闘シーンのほか、オカルト映画に出てくるようなグロテスクな怖いシーンも頻出します。
それらが低年齢の子供たちに対し、どのように影響するのか気になっている親は少なくないそう。
「鬼滅の刃」は、もともとは少年ジャンプに連載されていた漫画作品です。
作品の主軸としては、妹を鬼にされてしまった炭次郎が、鬼になった妹と共に旅をしながら鬼退治をするというストーリーですが、
その中に友情や自己の精神鍛錬、鬼への復讐と哀れみなどの繊細な心理描写を展開させながらも、
コミカルな笑いのエッセンスも取り入れられている作品です。
炭次郎の精神的な強さを軸に、
困難な状況を奪回すべく前向きに人生を切り開くといったストーリー展開には独特の魅力があり、
情緒豊かな作風は中高生にも人気の漫画だったようです。
それらの漫画がアニメ化されたことによって、
画像に迫力のある動きが加わり、
独特の和風な雰囲気と美しい着物文化のイメージが、
可愛い主人公達の魅力を増させた点も低年齢の子供たちの目に魅力的に映ったというのが、広まったきっかけでした。
ただアニメで「鬼滅の刃」を知った大人の印象で多かったのが、
アニメ作品としてのクオリティの高さに圧倒されながらも、少しばかり残虐な描写に驚いたという意見。
血の滴る様子やあっけなく首が飛ぶ刃裁きにショックを受けた人もいたのではないでしょうか。
炭次郎が、どれだけ絶望的な状況にあっても諦めず、
自分としてできることを尽くして戦うストーリーを語る上で、
描写に説得力を持たせるための敵との決死の戦闘シーンや残虐描写は必須でもあるようですが、
果たして、子供はそのことをどう感じているのか?
傷つき死んでしまうということを理解できるのかといった心配をしてしまうでしょう。
アニメのクオリティーが上がったせい?
「鬼滅の刃」はストーリーのみを見ていけば、
どこまでもまっすぐな精神を貫くといった、主人公達の精神的な成長を描く素晴らしい作品であることがわかります。
この話の本来の趣旨をある程度理解できる年齢の子供であれば、
この主人公たちと同じように、まっすぐな正義の精神、兄妹愛、仲間の信頼などを養っていけるのではないかと思うのですが、
反面、理解できない年齢の子供にとってはどうなのだろう。と疑問に思うのは当然と思います。
この作品は元々小さな子供に見せる前提で制作されていたわけではないし、
本来は小学生高学年以上を対象に書かれた作風であることからもわかるように、
アニメも深夜に放送するなど子供向けにするといったつもりはなかったわけです。
それを「小さな子供に見せるべきなのか」という作者が思いもよらないことが社会問題化してしまったことのほうが不思議なのです。
「鬼滅の刃」の魅力はもしかしたら他にもあるのかもしれません。
「むかしばなし」は元来、残酷な話が多いものです。
舌切り雀なんて、あんなにかわいい小さな雀が、せんたくのりを食べたからって理由で、
舌をハサミで切っちゃう怖いおばあさんの話だし、
かちかち山はタヌキがおばあさんを鍋で煮て食べちゃうんですから怖すぎでしょ?
耳なし芳一の話も、お経を書いていなかった耳だけ怨霊にひきちぎられちゃう!こわーい話のオンパレードです。
美しい話で有名な「白雪姫」は継母が美しくかわいい若い娘に対する嫉妬から、毒リンゴを食べさせて殺しへと発展する話だし、
「ヘンゼルとグレーテル」なんて、魔法使いは兄を食べようとし、さらには兄妹で魔法使いを殺してしまう。
ほかにも呪われる、閉じ込められる話はわんさか。
「鬼滅の刃」並みに、否、それ以上に怖いストーリーもありますね。
今どきの絵本で語られるきれいで美しい世界は、美しい部分だけを選んで美しい話に書き換えられたものでしょ?
なぜ、こんな怖い話が語り継がれてきたのか・・・。
さて、
物語りがアニメとして目の前で見ることのできる現代。
想像の世界であった物語りの世界が、より具体的な映像として目の前で展開されると
想像しえなかった世界が現れることになります。
日本刀の切れ味や簡単に人が死んでしまう描写などは
子どもの想像にはないもの、記憶にもないものだったはず。
それを具体的な映像で見せられると・・・恐怖を感じると思います。
大人でもそう感じた人がいたはずです。
最近のアニメがあまりにもクオリティーが高くなってきたというのも怖さを増させる一因かもしれません。
小さい子に「鬼滅の刃」を見せる?見せない?問題 こども 鬼滅の刃
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