日本の「まんが」は世界中で人気
サブカルチャーとして日本の「まんが」は世界中で人気を博しています。
なかでも、群を抜いている”ストーリー漫画”の熱量はかなりのものです。
その数多くあるストーリー漫画について、私は２つに大きく分類することができると考えています。
それが・・・
「マイナスから”ゼロ”へ進む物語」と
「ゼロからプラスへ進む物語」です。
ジャンプの大人気まんが”ONEPIECE”と “BLEACH”
結論から言うと
”ONEPIECE”, は「ゼロからプラスへ進む物語」となり
“BLEACH”は「マイナスから”ゼロ”へ進む物語」という分類になります。
”ONEPIECE”この作品の主人公は、
高望みさえしなければ一般市民として生きて行くという選択肢があります。
しかし、主人公のルフィは自分の大きな夢を叶えるために
強い意志と高い目標を掲げて冒険に繰り出していきます。
対して“BLEACH”は
主人公は等身大の高校生で、大それた野望などもありませんでした。
しかし、普通の生活のなかで大きな事件が発生し、
本人は知らないはずだった世界への動乱に巻き込まれていきます。
その中で主人公は皆を守り、日常を取り戻すために戦うことになります。
人気のストーリー漫画はなぜ魅力的なのか？
つまり、「自分の身の丈に合わない夢を追いかける」のが
「ゼロからプラスへ進む物語」となり、
「災厄に巻き込まれてしまったが、平穏な日常を取り戻す」のが
「マイナスから”ゼロ”へ進む物語」に分類されるというのが、私の考えです。
近年メディアに取り上げられるほどの人気作品で代表的なものは、
進撃の巨人
鬼滅の刃
呪術廻戦
etc...
これらの作品も上述した分類をすると、
いずれも主人公に理不尽なことが起こりマイナスからゼロへの物語となっています。
これらが人気である背景としては、
最近の若者たちが「理不尽な目にあう」「現状から脱出したい」という思いを持つためではないか。
主人公への「可哀想」という思いよりも、自分の境遇に重ねて共感できる。
というのが人気の共通点にあると言えるのではないでしょうか。
つまり、
最近の若者たちにとっては、
夢を追う姿よりも
「普通の生活を送りたい」という方が感情移入しやすいと言えます。
この分類はどちらが良いとか悪いとか、そういう話ではありません。
ただ、人気のある”まんが作品””に対し”何故人気があるのか”を考える上での一つの指標となればと思っています。
みなさんも、”なぜ、人気まんがなのか？”を、
一度考えてみると面白い発見があるかもしれません。
★ストーリー漫画とは★
日本のまんがの分類のひとつとされている。手塚治虫が「ストーリー漫画の開祖」と言われるが、複数ページにわたるストーリーを描いた漫画は戦前の日本にも存在した。正式な分類ではないが、手塚の影響下にある漫画を指すために「ストーリー漫画」という語が作られた。”ただ話を追っていくだけの物語漫画ではない、『内容に哲学的な深さをもたせ、人物の配置や構成に文学的な広がりを加える、かならずしも笑いは必要ではなく悲劇性、カタストロフィーも拒否しない』”というのが手塚治の主張であった。[ウェキペディア参照］
人気のストーリー漫画について考えてみた ストーリー漫画 まんが
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